家づくり講座

住みやすさに直結!断熱材の種類やメリット・デメリット、選ぶ際の3つのポイントを解説

住みやすさに直結!断熱材の種類やメリット・デメリット、選ぶ際の3つのポイントを解説

まだまだ寒い日が続いていて、電気代の値上がりも気になる今日この頃・・こんな寒い時期でも、気持ちよく過ごすには、家の断熱性能が重要になってきます。マドリーのメンバーがお正月に築30年の実家に帰省した際、底冷えがひどかったそうで、自宅との断熱性能の違いを身をもって体感したそうです。断熱性能は、寒い時期には、より体感として感じますが、夏にももちろん重要になります。どの断熱材を選ぶかによって、部屋の快適さだけでなく電気代の節約にも影響してきます。

本記事では、断熱材を選ぶ際の3つのポイントや種類別のメリット・デメリットについてお話しします。
どういった断熱材で注文住宅を建てたら良いか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

断熱材とは?

断熱とは、熱が伝導や対流・放射によって伝わるのを防ぐことをいいます。断熱材とは、熱を伝えないように作られた材料のことです。住宅では、外部と内部で熱が伝わって逃げていかないように「外壁」「天井または屋根」「床下または基礎」に断熱材を施工します。断熱材は夏は涼しく、冬は暖かい、快適な家づくりをするために重要なアイテムなのです。また、断熱材がしっかり施工されている家は冷暖房の熱効率があがるので、無駄な冷暖房をすることなく、電気代も抑えることが出来ます。

断熱材選びの3つのポイント

断熱材を選ぶ際、意識すると良い3つのポイントがあります。
それは、「熱の伝わりにくさ」「断熱材の厚み」「施工技術」です。

・熱の伝わりにくさ
熱伝導率が小さい数値のものほど、熱が伝わりにくい素材です。

・断熱材の厚み
どのくらいの厚みで施工されるかによって、家全体の断熱性能が変わってきます。

・施工技術
どんなに優れた断熱材でも、施工の際、隙間ができてしまっては元も子もありません。
構造見学会などに参加して、実際の現場を見てみるのもおすすめです。

断熱材の種類別メリット・デメリット

断熱材の種類は、大きく分けて「無機繊維系」「木質繊維系」「天然素材系」「発泡プラスチック系」の4つがあります。これから、種類別のメリット・デメリットや、熱伝導率について説明します。

無機繊維系断熱材

  • グラスウール

「グラスウール」はガラス繊維を加工して作られており、広く普及している断熱材です。熱伝導率は、0.033~0.050です。グラスウールのメリットは、比較的安価で燃えにくく、防音効果がある点です。デメリットは湿気対策が必要であること、少々のホルムアルデヒドを含んでいる点です。

  • ロックウール

「ロックウール」は岩石などの鉱物を加工して作られた断熱材です。熱伝導率は、0.035~0.047です。ロックウールのメリットは、燃えにくく撥水性が高い点です。デメリットは、湿気対策が必要な点です。

木質繊維系断熱材

  • セルロースファイバー

「セルロースファイバー」とは、天然繊維(パルプ)を加工して作られた断熱材です。熱伝導率は、0.038~0.040です。セルロースファイバーのメリットは、防音効果に優れ、結露を防ぎやすい点です。デメリットは、防虫効果が低く、価格が高い点です。

天然素材系断熱材

  • 羊毛(ウールブレス)

「羊毛(ウールブレス)」とは、名前の通り天然のウールを加工して作られた断熱材です。熱伝導率は、0.039~0.049です。羊毛(ウールブレス)のメリットは、防虫効果が高く調湿力があり、断熱性に優れている点です。デメリットは、価格が高いことと、対応できる業者が少ない点です。

  • 炭化コルク

「炭化コルク」とは、自然素材のコルクを高温で熱し炭化させてできる断熱材です。熱伝導率は、0.037~0.045です。炭化コルクのメリットは、調湿効果が高く吸音性に優れており、防虫効果もある点です。デメリットは、価格が高い点です。

発泡プラスチック系断熱材

  • ポリスチレンフォーム

「ポリスチレンフォーム」とは、ポリスチレン樹脂を発泡硬化させてできる断熱材です。熱伝導率は、0.024~0.043です。ポリスチレンフォームのメリットは、施工しやすく、結露を防ぎやすい点です。
デメリットは、熱に弱い点です。

  • 硬質ウレタンフォーム

「硬質ウレタンフォーム」とは、ポリウレタン樹脂を発泡硬化させてできる断熱材です。熱伝導率は、0.023~0.040です。硬質ウレタンフォームのメリットは、断熱性に優れる点です。デメリットは、価格が高く、万が一燃えると有毒ガスが発生する点です。

  • フェノールフォーム

「フェノールフォーム」とは、フェノール樹脂という特殊な樹脂を発泡硬化させてできる断熱材です。
熱伝導率は、0.019~0.036です。フェノールフォームのメリットは、燃えにくく、万が一燃えても有毒ガス発生の不安がほぼない点です。また耐久性があり、断熱性が高いのもメリットに挙げられます。デメリットは、価格が非常に高い点です。

まとめ

このように、それぞれの断熱材にはメリット・デメリットがあります。ただし、デメリットがあっても、それを補える施工方法がとられていれば問題はありません。「この断熱材だからダメ」と一概には決めつけず、上記の知識も頭の片隅に入れながら、各住宅会社がどんな考え方でどんな断熱材を使っているのかを聞けると、より会社の家づくりに対する想いをくみ取れ、会社選びがしやすくなるはずです。

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